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「当店」と「自店」は何が違う?それぞれの意味と正しい使い方を解説

当店と自店の違いについて 意味が似ている言葉
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「当店」と「自店」という二つの言葉。

両方の言葉とも似た意味に聞こえるため、使い分けで悩む方もいるかもしれません。

そこで当記事では、「当店」と「自店」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。

「当店」の意味と使用例

「当店」の意味

「当店」には、「この店」「私たちの店」という意味があります。

主に「お客様」や「取引先」などの外部の人に向けて使われる言葉です。

企業や店舗が公式な場面で使うことが多く、ややかしこまった印象を与える表現です。

「当店」の使用例

  • 例文1:「当店では、新鮮な食材のみを使用しております。」
  • 例文2:「当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。」
  • 例文3:「当店の最新情報は、こちらのSNSで発信しています。」

「自店」の意味と使用例

「自店」の意味

「自店」は、「自分の店」「自社の店」という意味があります。

「自店」は、お客様ではなく、「社内のスタッフ」や「関係者」に向けた表現として使われます。

特に、複数の店舗を持つ企業やフランチャイズチェーンなどでよく用いられます。

「当店」の使用例

  • 例文1:「他店と比べて、自店の売上はどうなっていますか?」
  • 例文2:「自店の売上は前月比10%増加しました。」
  • 例文3:「自店の在庫状況を確認してください。」

「当店」と「自店」の相違点

「当店」と「自店」の違いをまとめると、次の通りです。

項目当店自店
意味「この店」、「私たちの店」「自分が所属する店」、「自社の店」
使う相手外部(顧客・取引先など)内部(社内・関係者)
使用場面接客、広告、宣伝、公式発表社内連絡、業務報告、売上分析
フォーマル度比較的フォーマル業務用語として一般的
他店との比較基本的には単独で使用「他店」と対比して使われることが多い

「当店」と「自店」で間違えやすいケース

「当店」と「自店」は、基本的な意味や使い方が分かっていても、実際の場面では混同しやすいことがあります。

ここでは、よくある誤用のパターンや、間違えやすいケースを紹介し、それぞれ正しい使い方を解説します。

社内向けの報告で「当店」を使ってしまう

「当店の売上は昨年より10%増加しました。」(社内会議での発言)

「自店の売上は昨年より10%増加しました。」

社内での会議やレポートでは「自店」が正しい使い方です。

接客や広告で「自店」を使ってしまう

「自店では、本日限定の割引キャンペーンを実施中です!」(店員が顧客に説明)

「当店では、本日限定の割引キャンペーンを実施中です!」

「自店」は社内用語なので、顧客対応で使うと違和感があるため、注意しましょう。

他の店舗との比較で「当店」を使ってしまう

「今月、当店の売上がエリア内の平均を上回りました。」(社内報告)

「今月、自店の売上がエリア内の平均を上回りました。」

「当店」は基本的に単独で使うものです。

なので、「他店」との比較には向かない言葉になります。

店舗の公式SNSやホームページで「自店」を使ってしまう

「自店の最新情報は、こちらのSNSでご覧いただけます。」

「当店の最新情報は、こちらのSNSでご覧いただけます。」

SNSや公式サイトは、顧客や外部の人に向けた発信なので「当店」を使うのが適切です。

同じ企業内の他店舗の売上を紹介する際

「先月の当店の売上は、A店舗とB店舗を合わせて1,500万円でした。」

「先月の自店の売上は、A店舗とB店舗を合わせて1,500万円でした。」

「当店」は特定の1店舗を指すため、複数の店舗を指す場合は「自店」が適切です。

商品の在庫状況を顧客に説明するとき

「申し訳ございませんが、自店では現在在庫がございません。」

「申し訳ございませんが、当店では現在在庫がございません。」

顧客に伝える情報なので、「当店」を使いましょう。

まとめ

今回は、「当店」と「自店」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについてご紹介しました。

どちらも「自分の店」を指していますが、

  • 「当店」:外部向けで、接客や広告に適している言葉
  • 「自店」:社内用で、業務連絡や比較分析に使われる言葉

という違いがあるので、注意して使い分けましょう。