「目覚める」と「目醒める」という二つの言葉。
どちらも「めざめる」と同じ読み方をするため、使い分けで悩む方も多いかもしれません。
そこで当記事では、「目覚める」と「目醒める」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。
「目覚める」の意味と使い分けの例文
「目覚める」という言葉の意味
まず、「目覚める」には、物理的な睡眠状態からの覚醒を指します。
例えば、
「朝早く目覚めた」
という使い方がこれに該当します。
そして、物理的な意味に加え、ある事実や現実に気付くという意味も含みます。
例えば、
「彼は会社での不公平に目覚めた」
という表現なら、
「彼は会社で不公平だった事実に気付いた」
という意味になります。
この言葉は日常会話から報道まで、広い範囲で使われることが多いです。
「目醒める」の意味と使い分けの例文
「目醒める」は、個人の心や精神の変化を指すことが多く、より深い意識や理解が含まれます。
例えば、
「彼は自分の過ちに目醒め、謝罪した。」
という例文なら、
「彼が過ち(間違い)に気付き、じっくり考え直して自分の間違いを本当に理解し、謝罪した」
という意味になります。
そして、「目醒める」は比較的、文学的な言葉(小説など)や哲学的な話題で使われることが多いです。
なので、普段の会話ではあまり使われません。
「目覚める」と「目醒める」の相違点
「目覚める」と「目醒める」の違いをまとめると、次の通りです。
「目覚める」
- 意味:物理的な目覚め、ちょっとした気付き
- 使う場面:普段から使われる言葉
「目醒める」
- 意味:心の深い変化や成長
- 使う場面:文学的な文脈や小説などで使われる言葉
どちらも読み方が同じですが、普段から使う場合は「目覚める」を選んでおけばいいでしょう。
ただ、もし小説などを書いており、人物の心や精神の変化に関する表現を書いているなら、「目醒める」を使った方がいいかもしれません。