共通して「きせき」と発音する「奇跡」と「軌跡」という言葉。
両方とも発音が同じであるため、どう使い分けるか悩む方もいるかもしれません。
そこで当記事では、「奇跡」と「軌跡」の意味や使い分けの例文、言葉の違いを解説します。
目次
「奇跡」の意味と使い分けの例
「奇跡」は通常、自然法則に反して起こると考えられる非常に珍しい、または説明が難しい現象を指します。
この言葉は、神の介入や超自然的な力が作用したと考えられる事象に対して使われることが多いです。
たとえば、極めて不可能と思われる確率の事象が実際に起こる場合などが「奇跡」と呼ばれます。
- 例文1：奇跡的に試験に合格することができた。
- 例文2：彼女は奇跡を信じているから、どんな困難も乗り越えられると思っている。
- 例文3：その古い機械がまだ動作するのは奇跡的だった。
「軌跡」の意味と使い分けの例
一方で「軌跡」は、物体が移動する際に残した道筋や、特定の人物や事象が時間を通じて残した影響や痕跡を指します。
この言葉は具体的な物理的な動きの跡を示す場合と、比喩的な意味で歴史的な出来事や人物の影響を示す場合の両方に使われます。
たとえば、天体が宇宙空間に残す軌道や、ある偉人の生涯が後世に及ぼした影響などが「軌跡」と表現されることがあります。
- 例文1：この博物館には古代文明の軌跡が数多く展示されている。
- 例文2：天体望遠鏡を使えば、彗星の軌跡を追跡することができる。
- 例文3：彼の軌跡をたどると、多くの成功と失敗が見えてくる。
「奇跡」と「軌跡」の相違点
「奇跡」と「軌跡」は、どちらも同じ発音ですが、使われる文脈や意味に違いがあります。
簡単にまとめると、
「奇跡」
- 超自然的、説明が困難な現象
- 希望や信仰の象徴として捉えられることが多い
「軌跡」
- 物理的または抽象的な「跡」や「影響」
- 過去の出来事や存在の痕跡をたどることで、時間や変化の流れがわかるもの
となります。