共通して「ゆうし」と発音される「勇姿」と「雄姿」という言葉。
両方とも同じ発音、同じような意味に感じるため、どう使えばいいか悩む方も多いかもしれません。
そこで当記事では、「勇姿」と「雄姿」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。
「勇姿」の意味と使い分け
「勇姿」という言葉の意味
「勇姿」は、「勇敢な様子」、または「勇ましい姿」を指します。
これは主に、戦いやスポーツなどで見せる勇気のある行動や、困難に果敢に挑む様子を描写するのに使われる表現です。
人物の内面的な勇気や外見的なアクションが強調される場合に使われます。
「勇姿」の使い分けの例文
- 例1:彼の勇姿が、多くの人々に感動を与えた。
- 例2:映画のクライマックスでヒーローが見せる勇姿には、誰もが心を打たれる。
- 例3:救助隊員たちが現場で見せる勇姿に、深い敬意を表します。
「雄姿」の意味と使い分け
「雄姿」という言葉の意味
「雄姿」は、「雄大な様子」や「堂々とした姿」を意味し、主に外見的な印象や振る舞いに使われます。
この言葉は、男性的で力強い様子や、壮大な自然の景観を形容するのに適しているとされています。
人物だけでなく、風景や物事全般に対して使われることもあります。
「雄姿」の使い分けの例文
- 例1:会議室での彼の雄姿は、周囲の同僚から尊敬を集めている。
- 例2:山頂から望む富士山の雄姿は、訪れる者全てを魅了する。
- 例3:新型車の発表会で、スポットライトを浴びるその雄姿に誰もが目を奪われた。
「勇姿」と「雄姿」の相違点
「勇姿」と「雄姿」は、どちらとも何かを称賛する言葉ですが、使われる文脈や意味に違いがあります。
簡単に両方の違いを説明するのであれば、
- 特定の行動や精神的な勇気を指す
- 個人の精神性や行動を表すことが多い
- 外見的な大きさや堂々とした様子を表す
- 形状や外観、あるいは行動のスタイルを指すことが多い
となります。
ちなみに、「雄姿」には「雄」が使用されていることから、男性だけに使う言葉と考える人が多いかもしれません。
しかし、「毎日ことばplus」の記事内容には、
共同通信社では、「雄姿」は「堂々とした姿、女性にも使う」と明記していた
と書かれていました。
逆に「勇姿」にそろえれば悩まなくてすむのに……と思いながら他社の用語集を見てみると、共同通信社は「雄姿」と「勇姿」を使い分けており、「雄姿」は「堂々とした姿、女性にも使う」と明記していました。
出典元:毎日ことばplus
なので、「雄姿」という言葉が必ずしも男性専用とは限りません。
しかし、「雄」が使われていることから一般的に男性だけに使う言葉と考える人も少なくないかもしれません。
ですから、どちらを使えばいいか悩んだ際には、
- 「勇姿」を使用する
- 別の表現に変える(力強い姿、堂々とした姿など)
などの方法を考えてみてください。