架空の生き物である「セイレーン」と「ハーピー」。
両方とも神話に登場する生物ですが、どのような違いがあるのか。
当記事では、「セイレーン」と「ハーピー」のそれぞれの特徴と相違点を説明します。
目次
「セイレーン」の特徴
セイレーンは、女性の頭部が付いた鳥の姿でよく描写されることがあります。
しかし、ルネサンス期以降の芸術作品では、人魚のような姿で表現されることもあります。
彼女たちは非常に美しく、魅惑的な歌声を使います。
そして、主に海の航行者たちを惑わせ、その結果として船の沈没を引き起こしたりもします。
「ハーピー」の特徴
一方、ハーピーも、女性の顔に鳥の体をしていると言われています。
ただ、時には忌々しい存在として描かれることが多いです。
そして、彼女たちは恐ろしい生き物として取り扱われ、
- 冒険者たちの食物を奪う
- 耳障りな鳴き声を上げる
など、人に迷惑をかける害鳥として表現されることが多いです。
「セイレーン」と「ハーピー」の相違点
「セイレーン」と「ハーピー」の違いをまとめると、次の通りです。
「セイレーン」
- 魅力的な姿、または人魚の姿で描かれることが多い
- 誘惑的で、歌を用いて人を惑わす
「ハーピー」
- 鳥の特徴を強く持つ不快な姿で表されることが多い
- 攻撃的で物を盗んだり人をさらったりする
どちらも鳥の体に女性の頭を持つという特徴を持ち、人に迷惑をかけるという点では共通しています。
ただ、上記で記したように、セイレーンの方が綺麗な姿で描かれ、ハーピーの方は、印象が悪い姿で描かれることが多いです。