共通して「きょうい」と発音される「脅威」と「驚異」という言葉。
どちらも同じ発音のため、どう使い分ければいいのか疑問に思う方も多いかもしれません。
そこで当記事では、「脅威」と「驚異」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。
目次
「脅威」の意味と使い分け
「脅威」という言葉の意味
「脅威」とは、「強大な力によって脅かされること」という意味です。
この言葉は、恐怖を感じる状況や、そのような感覚を表現するのにも使用されます。
「脅す」と「威す」という二つの漢字が組み合わさっており、強い力によって脅かされる感覚や、恐怖を感じる様子が強調されています。
「脅威」の使い分けの例文
- 例1:プラスチックゴミは、自然環境にとって大きな脅威になっている。
- 例2:テスト前に十分な勉強をしないと、成績が下がる脅威がある。
「驚異」の意味と使い分け
「驚異」という言葉の意味
「驚異」とは、「驚くこと、不思議に思うこと」という意味があります。
さらに、驚くべき優れた事象や現象についても指します。
「脅威」とは異なり、この言葉には否定的な響きはなく、ポジティブな意味合いがあります。
「驚異」の使い分けの例文
- 例1:彼のスポーツにおける成績は驚異的だ。
- 例2:人工知能の発展は、計算とデータ解析の速度に驚異的な向上を見せている。
「脅威」と「驚異」の相違点
「脅威」は、怖さや危険と関連付けられる言葉で、人々に危機をもたらすようなネガティブなイメージがあります。
対照的に、「驚異」は驚きと称賛を引き出す事象を指し、「驚くほど素晴らしい」というポジティブな意味を持ちます。
例えば「自然の脅威」という表現は、大規模な自然災害など、手がつけられないほどの厳しい状況を指します。
一方で、「自然の驚異」は、壮大な自然景観や生命の神秘など、驚愕と共に肯定的に受け入れるべき自然の偉大さを表します。
つまり、簡単に言うと、
- 「脅威」:ネガティブな印象がある
- 「驚異」:ポジティブな印象がある
と理解しておくことで、使い分けがしやすくなります。