「慄く」と「戦く」という二つの言葉。
どちらも「おののく」という読み方なので、使い分けで悩む方も多いかもしれません。
そこで当記事では、「慄く」と「戦く」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。
「慄く」の意味と使い分けの例文
「慄く」という言葉の意味
「慄く」は、恐怖や寒さ、驚きなどによって体が震える様子を表す言葉です。
精神的な恐怖や不安、あるいは極端な冷えからくる肉体的な反応を指すことが多いです。
「慄く」の使い分けの例文
- 例文1:昨夜のホラー映画が怖すぎて、夜中に何度も慄いた。
- 例文2:思いがけず後ろから声をかけられて、彼は慄いた。
- 例文3:暗い道を歩いているとき、不意に風が吹き抜けて慄いた。
「戦く」の意味と使い分けの例文
「戦く」という言葉の意味
「戦く」もまた体が震える様を表します。
ただ、こちらは主に、恐れや緊張から来るもので、特に精神的な動揺や恐怖心が強い場合に用いられます。
「戦く」の使い分けの例文
- 例文1:初めての大会で彼は緊張のあまり戦いていた。
- 例文2:審査員の厳しい視線を感じて、彼は戦いた。
- 例文3:決戦の場に出る時、彼は戦いた。
「慄く」と「戦く」の相違点
「慄く」と「戦く」の違いを簡単にまとめると、次の通りです。
「慄く」
- 寒さや恐怖で体が反応すること
- 一般的な場面で使うことが多い
「戦く」
- 精神的な恐怖や緊張が強い時に体が反応すること
- 何かに立ち向かう時や競争している時など、特定の状況に使う
「慄く」と「戦く」は、どちらの言葉も読みが同じで、意味もほぼ同じです。
ただし、使う場面が全く違います。
なので、「おののく」という言葉を使う時は、
- 日常的なシーンなのか?
- 対決前、競争、重要なイベント前なのか?
を考慮した上で、「慄く」と「戦く」、どちらかを選択しましょう。