「履修」と「履習」という二つの言葉。
どちらも「りしゅう」と読むため、使い分けが分からない方も多いかもしれません。
そこで当記事では、「履修」と「履習」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。
「履修」の意味と使い分けの例文
「履修」という言葉の意味
「履修」は、特定の学問や科目を正式に学ぶこと、すなわち教育機関で設定されたカリキュラムを受けることを意味します。
主に大学や高校などで用いられる用語で、学生が正規の授業を受けることを指します。
履修は、その科目についての知識を習得し、通常は単位を取得することが目的です。
「履修」の使い分けの例文
- 例文1:来学期は、経済学を履修する予定です。
- 例文2:彼女は大学で心理学を履修している。
- 例文3:卒業に必要な単位を得るために、追加で数学を履修した。
「履習」の意味と使い分けの例文
「履習」という言葉の意味
「履習」は、あまり一般的ではない用語で、特定の技能や知識を実際に練習することを意味します。
この言葉は、主に実技や技術の練習、特定の作業や技術を身につけるための反復練習を指す場合に用いられます。
履習は、理論学習だけでなく、実際の操作や技術の向上を目的としており、具体的な経験を積むことに重点を置いています。
「履習」の使い分けの例文
- 例文1:彼女は週に三回、ピアノの履習をしている。
- 例文2:夏休み中、彼は木工の履習に多くの時間を費やした。
- 例文3:学生たちは実験室で化学反応の履習を行った。
「履修」と「履習」の相違点
「履修」と「履習」の違いをまとめると、次の通りです。
「履修」
- 学校の授業で、正式に学問や科目を学ぶこと
- 成績や単位が関わってくる
「履習」
- 具体的な技能や操作を実際に練習すること
- 実技中心で、自分の技術を向上させることが目的
「履修」と「履習」、どちらも同じ読み方ですが、上記のように意味は違っています。
どちらの言葉を使うかで迷ったら、「普通の授業」なのか、「実技系の練習」なのかに注目して使い分けましょう。