「ケリをつける」と「キリをつける」という2つの用語。
どちらも何かを終える、終わりにするという意味合いがあるため、使い分けで悩む方もいるかもしれません。
本記事では、「ケリをつける」と「キリをつける」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。
目次
「ケリをつける」の意味と使い分けの例
「ケリをつける」という言葉の意味
「ケリをつける」という表現は、主に「何かの争いや問題に決着をつける」、「最終的な結論を出す」、といった意味で用いられます。
この表現には、時に強い意志や断固とした態度を伴うことが多く、特に長引いている問題や厄介な事態に対して用いられることがあります。
また、この言葉は少し強硬な手段を取ることを示唆している場合もあります。
そのため、問題に対して何らかの強い措置を取る際に使われます。
「ケリをつける」の使い分けの例文
- 例文1：彼との間で引き延ばされていた議論に今日こそケリをつけるつもりだ。
- 例文2：今こそ、彼らの間でずっとくすぶっていた対立にケリをつける時だ。
- 例文3：最後の敵との決戦にケリをつけるため、城へ向かった。
「キリをつける」の意味と使い分けの例
「キリをつける」という言葉の意味
「キリをつける」という表現は、「作業や行為に一区切りをつける」、「一段落をつける」という意味で使われます。
この言葉は、特に何かの作業が終点に達したことを示す際に用いられることが多く、劇的な解決や結論を意味するわけではありません。
仕事や勉強、家事など日常的な活動の一区切りとして使われることが一般的です。
「キリをつける」の使い分けの例文
- 例文1：作業がだいぶ進んだので、ここで一旦キリをつけて明日続けます。
- 例文2：彼女は小説を読んでいて、章の終わりで自然なキリをつけて休憩した。
- 例文3：会議が長引いたが、ようやく良いキリのところで終えることができた。
「ケリをつける」と「キリをつける」の相違点
「ケリをつける」と「キリをつける」は両方とも同じような意味を持っていますが、その用いられ方やニュアンスに違いが存在します。
簡潔にまとめると、次の通りです。
「ケリをつける」
断定的で力強い表現で、問題解決や争いの決着に強い決定を下す用語
「キリをつける」
穏やかで、日常的な作業や活動の終了を示す用語
このような意味合いから、現実の生活においては、「キリをつける」という用語を使う方がいいかもしれません。
逆に、「ケリをつける」は「争いごと」で使われることが多い用語です。
なので、創作作品（漫画、アニメ、ゲーム、ドラマ等）で使用される頻度が多い可能性があります。