「窮まる」と「極まる」という二つの言葉。
両方とも同じ読みをするため、使い分けで悩む方も多いかもしれません。
そこで当記事では、「窮まる」と「極まる」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。
目次
「窮まる」の意味と使い分けの例文
「窮まる」という言葉の意味
「窮まる」とは、とても大変な状況や、もうどうしようもないほどの状態を表す言葉です。
たとえば、お金が全然足りなくなったり、どう解決していいかわからない複雑な問題に直面しているときに使います。
これは、本当に困った時や、選べる選択肢がなくなったような時によく使われる表現です。
「窮まる」の使い分けの例文
- 例文1:研究資金が尽き、彼の研究活動は窮まる状態になった。
- 例文2:車が故障し、通勤の手段に窮まることになった。
- 例文3:就職活動がうまくいかず、彼の気持ちは窮まりつつあった。
「極まる」の意味と使い分けの例文
「極まる」という言葉の意味
「極まる」とは、何かが最高レベルに達していることを示す言葉で、通常は良い意味で使われます。
美しさが際立っていることや、技術が非常に高いこと、感情が非常に強いことなど、最も素晴らしい状態を表現するときに用います。
例えば、芸術家の技が非常に高いレベルにあることや、何かがとても美しいことを説明する際に使います。
「極まる」の使い分けの例文
- 例文1:彼女のピアノの演奏は極まりなく美しかった。
- 例文2:彼の喜びも極まるところで、涙があふれた。
- 例文3:この映画の撮影技術は真に極まった表現だった。
「窮まる」と「極まる」の違い
「窮まる」と「極まる」の違いを簡単にまとめると、次の通りです。
「窮まる」
- 悪い状況や非常に困った状況を表すときに使う言葉
- 何かがうまくいかないといった困難な状況を表すのに適している
「極まる」
- 何かが素晴らしい状態にあるとき、特に褒めたいときに使う言葉
- 芸術、スポーツでの技術、強い感情など、最高点に達していることを示す際に適している
以上のように、同じ読みをしている「窮まる」と「極まる」ですが、意味は全く違うため、前後の文脈によって使い分けるのが大事です。