「除籍」と「除名」という二つの言葉。
両方とも似た意味に聞こえるため、どのように使えばいいか分からない方も多いかもしれません。
そこで当記事では、「除籍」と「除名」の意味や使い分けの例文、言葉の違いについて解説します。
目次
「除籍」の意味と使い分けの例文
「除籍」という言葉の意味
「除籍」とは、登録または記録されているものを公式に記録から削除する行為を指します。
具体的には、
- 学生が学校を辞める時、その人の名前を学生名簿から消す
- 人が引っ越してその町に住まなくなり、その人の名前を住民リストから消す
といったように名前やデータを削除することを指します。
「除籍」の使い分けの例文
- 例文1:彼は大学を中退したため、学籍が除籍された。
- 例文2:引っ越しに伴い、旧住所地の住民票が除籍された。
- 例文3:運転免許を返納したので、運転者名簿から除籍されました。
「除名」の意味と使い分けの例文
「除名」という言葉の意味
「除名」とは、組織や団体のメンバーリストから個人や団体を排除することを指します。
これは通常、規則違反など何か問題を起こしたときに使われることが多いです。
また、懲戒処分の一環として行われ、その結果として、その人物や団体がその組織の権利や利益を失うことにつながります。
「除名」の使い分けの例文
- 例文1:彼は規則違反のため、クラブから除名された。
- 例文2:政治家がスキャンダルにより、党から除名された。
- 例文3:とあるサッカー選手が違反行為を行ったことで、チームから除名された。
「除籍」と「除名」の相違点
「除籍」と「除名」の違いをまとめると、次の通りです。
「除籍」
- 行政・組織のリストや記録から名前を削除することを指す
- その人の登録状況が変わることが主な意味
「除名」
- ルール違反を行った結果として、団体や組織から人を追い出すことを指す
- その人の地位や権利に直接影響を与えることが多く、社会的な評価にも影響を与える可能性がある
このように、「除籍」と「除名」の意味は違っているため、その時の場面によって使い分けることが大事です。